神奈川県教職員組合

私たちのとりくみ

教育予算

 教育活動を円滑に進めるためには多くの経費を必要とします。その経費の主なものは、教育施設・設備・備品などの運営費と教員・養護教員・事務職員・学校栄養教職員・司書教員・用務員・給食調理員の給与などの人件費です。これらの経費は教育予算として毎年県・市町村教育委員会において編制されます。
 私たち神教組は、県教委と交渉を持って組合員の声を反映させ、より良い教育予算になるよう努めています。

教職員定数と学級編制基準

 教職員の定数や旅費・教材費等の予算は、当該校の児童・生徒数、教職員数、学級数等によって決定されます。
 1学級の児童・生徒数を何人までとするかという「学級編制基準」や、「教職員定数」の基本は、「標準定数法」で定められています。
 私たちの運動の成果で、2011年度から小学校1年生、2012年度からは、加配定数ですが小学校2年生の35人学級が実現しました。しかし、2013年度以降は、小学校1・2年生以上には措置されていません。
 すべての子どもたちの豊かな育ちと学びを保障するための条件整備として、30人以下学級の実現など学級編制基準の改善や教育予算の増額は、私たちの重要なとりくみとなっています。

福利厚生

 私たちが、日々の教育活動を充実させ、仲間と共に毎日をいきいきと働き続けるために欠くことのできないものとして福利厚生があります。
 福利厚生の制度や諸団体、諸活動には、私たちの要求や交渉により作られ改善されてきた公的なものと、私たち自らが、自主的主体的に作り育ててきたものがあります。

神奈川県教職員スポーツ大会

 教職員の福利厚生活動の一環で、体育的事業として毎年11月にスポーツ大会が開催され、「陸上競技の部」と「球技の部(バレーボール、卓球、バスケットボール、ソフトテニス、サッカー)」が隔年で行われています。

公立学校共済組合

公立学校共済組合神奈川支部  教育局厚生課内 045-641-6997
http://www.kouritu.go.jp/kanagawa/

 公共学校共済組合は公的な共済制度です。共済組合は、教職員とその家族の福祉の向上のために、在職時の医療保険、退職後の年金制度、各種の福祉事業を行っています。
 私たちは公立学校の教職員になると同時に、共済組合の組合員になり、毎月の給料と期末勤勉手当から掛金を納入します。
 神教組は、現場教職員を代表して、運営審議会に参加し、民主的運営・事業の改善にとりくんでいます。

平和・人権・環境へのとりくみ

 神教組は「教え子を再び戦場に送るな」という不滅のスローガンを掲げ、戦後の平和運動の先頭に立ってとりくんできました。
 神奈川には、13ヶ所の在日米軍基地・施設が存在します。基地の占める面積の割合などから第2の基地県といわれています。
 神教組は、子どもたちとともに安全で安心して暮らすことのできる平和な社会を実現する観点から、基地の早期全面返還を求めるとりくみをはじめ、核兵器廃絶と軍縮、差別のない社会の実現、人権の確立のためのとりくみ、環境保全のとりくみを、さまざまな団体とも協力し、すすめています。

教職員と政治のかかわり

 神教組は、子どもたちに豊かな学びを保障するため、教育改革や教育予算の増額を求めてとりくんでいます。また、私たちの生活や権利の向上にもとりくむとともに、平和・人権・環境などの課題解決もめざしています。
 しかし、これらのことは、私たちだけで解決できる課題ではありません。働く仲間たちと幅広く連携して、運動をすすめていくことも必要です。さらに、国・県等の定める法や条例を改正しなければ解決できない課題も多く、政治に対して無関心ではいられません。そのひとつとして、教育に対して理解のある議員を増やしていくことも必要です。私たちは、国会・県会・市町村議会の多くの議員と話し合いをもち、連携しながら教育現場の課題解決にむけとりくんでいます。また、国や、県内で、教職員、保護者の熱い期待に応えようと、12人の神奈川の教職員出身の議員が活躍しています。みなさんもぜひ、政治へ関心をもってほしいと思います。

神教組出身の議員

岸部 都
神奈川県議会議員

川口 珠江
横浜市会議員

麓 理恵
横浜市会議員

露木 明美
川崎市議会議員

江成 直士
相模原市議会議員

長谷川 昇
横須賀市議会議員

竹村 雅夫
藤沢市議会議員

吉川 和夫
茅ヶ崎市議会議員

竹田 ゆかり
鎌倉市議会議員

新井 啓司
厚木市議会議員

安藤 孝雄
小田原市議会議員

那谷屋 正義
参議院議員

日教組出身の議員

神本 美恵子
参議院議員

専門部の活動

 養護教諭や事務職員・女性教職員などの独自の要求・課題解決にむけて、よりきめ細かくとりくんでいくために、「女性部」「事務職員部」「養護教員部」「障害児教育部」「高校部」「栄養教職員部」の各専門部を組織しています。

女性部

女性部は、次の4つを柱に活動しています。

  • 女性教職員の労働条件の改善
  • 教育研究活動・男女平等教育の推進
  • 女性の連帯と母親運動の推進
  • 女性教職員の組織の強化・発展

 日本は先進国の中で、男女平等が遅れていると言われています。「ジェンダー(生物学的な性別でなく、社会的・文化的につくられた性別)」にとらわれず、その人の個性に応じて生きていくために「ジェンダー平等の視点」をもち、学校・家庭・社会の中の意識・慣習を見直していく必要があると思います。性による差別がなく、男女が対等であらゆる分野に参画する、真の男女平等社会の実現にむけてとりくんでいきましょう。

事務職員部

 学校事務の仕事は、その役割から学校で働くすべての職員の接点に立っています。仕事で困った時、様々な影響力を持っている神教組事務職員部に結集していることが大きな力になります。
 学校教育を支える事務職員として、課題の解決と新しい時代の「学校事務」の創造にむけ、多くの仲間と力を合わせていきましょう。

養護教員部

 養護教諭はほとんどが1校1人の配置です。神教組養護教員部は県下1,100人の養護教諭が結集し、一人ひとりの悩みの解決はもとより、子どもたちの健康課題の解決、養護教諭の職務の確立をめざし運動をすすめています。
 養護教諭の仕事はその時代の子どもたちの健康課題によってニーズが変わり、その内容も少しずつ変化していきます。私たちは20年、30年先の養護教諭像を常に視野に入れ、主体的に職務の確立をしていく必要があります。
 神教組養護教員部はみなさんの意見を反映するところです。仲間同士、手を取り合い、知恵を出し合って、ともに支え合いましょう。

障害児教育部

 私たちはすべての子どもの豊かな学びを保障していくことをめざしています。幼いころから地域の学校で同年代の友達とかかわりながら学ぶことを大切にし、「ともに学びともに育つ教育」を進めていこうと考えています。
 教育のみならず、福祉、雇用や人権問題など障害のある子をとりまくさまざまな問題に幅広くとりくんでいます。だれでもひとりでは弱いけれど、みんなで力を合わせれば、社会を確実に変えることができます。すべての人が安心して地域でともに生きていける「インクルーシブな社会」を一緒にめざしましょう。

高校部

 川崎市立高校と横須賀市立高校で組織している高校部は、高校改革・賃金・権利・教職員定数などの多くの課題解決、要求実現にむけて委員会・学習会で交流をはかる中、県・市段階でのとりくみをすすめています。
 教育活動では、神奈川における地域からの教育改革運動を基本に、保護者・市民と一緒になって、地域に根ざした教育、各高校の特色を活かした高校教育をめざしています。また、高校部組合員の学習を深めるため、日教組の高校教育シンポジウム、定時制・通信制教育全国集会、実習教員全国集会などの各種学習会へ参加しています。

栄養教職員部

 学校給食を通じて、子どもたちに食べる楽しさ・食べ物の大切さ・そして健康のために食べることの重要性を伝えたい。私たち栄養教職員の思いはひとつです。でもその働く環境は、兼務校を受け持ったり、共同調理場に勤務したり、また、民間委託の給食調理員だったり様々です。多くの課題と悩みをもって、日々過ごしていませんか?
 2005年、栄養教諭制度もスタートしましたが、とりくまなくてはならない課題がたくさんあります。働く場は違っても、みんな同じ栄養教職員です。力を合わせて解決していきましょう。

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